Museum of Natural History, Tohoku University, Sendai, Japan
ツアーコース
「地球生命の進化」(4)
古生代(2)
石炭紀
石炭紀は、3億6000万年前に始まり2億8600万年前までの古生代5番目の時代です。この頃、大陸は1箇所に集まり、パンゲアと呼ばれる超大陸が形成され、北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸から構成されていました。パンゲアの赤道付近には深い入り江状のテチス海が広がっていました。気候は寒冷になり、この時代の終りには南半球に氷床が形成されました。陸上では、リンボク、フウインボク、ロボクなどのシダ植物が大繁栄し、現在の石炭資源の主な起源となりました。このような森林の間をイクチオステガから進化した迷歯類(両生類)が歩き、巨大なトンボやゴキブリが生息していました。海では海綿、コケ虫、藻類等が礁を作り、中国南部におけるように大規模な石灰岩が堆積しました。また、アンモナイトの仲間のゴニアタイト、ウミユリやウミツボミなどの棘皮動物が発展しました。
クエイチョウフィルム(四放サンゴ類)
Kueichouphyllum yabei
岩手県陸前高田市小坪沢
北上山地や中国の貴州(Kueichou)省から産する石炭紀前期(ビゼー世)の四放サンゴの仲間です.単体ですが,非常に大型になり,1m以上の長さに成長することもあります.(長さ12.5cm)
レピドデンドロン(鱗木)
Lepidodendron obovatum
ドイツ ドルトムント
石炭紀からペルム紀にかけて生息していたヒカゲノカズラ類の植物で,高さは30mにも達する高木でした.鱗木という名前は,樹幹に残された葉柄の配列の痕が,ちょうど魚の鱗に似ていることに由来しています.(横幅
16cm)
カリドスクトル(シーラカンスの中間)
Caridosuctor populosum
アメリカ
アメリカの石炭紀前期の地層から産するシーラカンスの仲間です.このグループを含む総鰭類は,両生類へと進化していった進化史上重要な魚類です.総鰭類は白亜紀に絶滅したと考えられてきましたが,1938年に生きている個体が採集されました.(長さ22.5cm)
ペルム紀
ペルム紀は、2億8600万年前に始まり、2億4500万年前までの古生代最後の時代です。この時期にはパンゲアは最大となり、テチス海も大きな内海となっていました。ペルム紀は古生代の中でも寒冷な時期で、初期には氷床が発達しました。この寒冷な気候下で、ゴンドワナ地域ではグロソプテリス植物群が繁茂していました。陸上植物には地域差が発生し、ゴンドワナ植物区の他に、カタイシア、ユーロアメリカ、アンガラの3植物区が分化しました。陸域では両生類に代って、爬虫類が発展を遂げました。
ペルム紀末の大量絶滅
地球の歴史の中では、生物の大量絶滅が繰り返し起こっています。このうち、最も大規模な大量絶滅はペルム紀末に起こりました。この絶滅では属のレベルで海生生物の約80%が消滅しました。古生代に繁栄した三葉虫や四放サンゴ,フズリナなどもこの時期に地球上から姿を消しました。この原因としては、浅海面積の減少,大気中の酸素の減少、大規模な火山活動があげられていますが、未だ結論は得られていません。

パラフズリナ(有孔虫類)とシカマイア(二枚貝類)
Parafusulina sp. and Shikamaia sp.
岐阜県大垣市赤坂町金生山
パラフズリナはペルム紀中期に世界中に広がった大型有孔虫で,時代決定に使われる示準化石の代表です.同時に産出するシカマイアは,奇妙な形をした大型の化石で,二枚貝の仲間と考えられています.(パラフズリナ
1〜2mm, シカマイア 29cm)
ギガントプテリス(裸子植物)
Gigantopteris nicotianaefolia
中国遼寧省本渓
ペルム紀にはアンガラ,ユーラメリカ,カタイシア,ゴンドワナの4植物区が成立していました.ギガントプテリスは中国から朝鮮半島,日本にかけて広がっていたカタイシア植物群の代表的な植物です.(横幅27cm)
ナチコプシス(巻貝類)
Naticopsis wakimizui
岐阜県大垣市赤坂町金生山
ナチコプシスは,古生代の巻貝の仲間です.日本の代表的なペルム系である赤坂金生山の黒色石灰岩から産出しました.ほかから報告されたものと比較して,非常に大きくなることで世界的に著名です.(横幅
18.5cm)
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